仕事の合間のランチや、少しゆっくり過ごしたい休日。
台東区には、観光地・浅草の賑わいから少し離れ、地元の方に長く親しまれてきた飲食店が点在しています。
今回ご紹介するのは、東京メトロ銀座線「稲荷町」駅から徒歩約5分の老舗天ぷら店「天三(てんさん)」。
落ち着いた空気の中で味わえる、稲荷町らしいランチの魅力をご紹介します。
稲荷町駅から徒歩約5分。落ち着いた立地
天三は、東京メトロ銀座線「稲荷町」駅から徒歩約5分。大通りから少し入った場所にあり、周囲には住宅や事務所が並ぶ、比較的静かなエリアです。

浅草駅からも徒歩圏内ではありますが、約17分ほどかかるため、観光地の中心部とは異なる雰囲気。
そのため、平日のランチタイムには近隣で働く方や地元の方の利用が多く見られます。
「観光のついで」ではなく、「普段の昼ごはん」として自然に選ばれている立地であることが印象的でした。
老舗らしい落ち着きを感じる外観
赤レンガ調の外壁に掲げられた看板は、長年この場所で営業してきた歴史を感じさせます。
通りを歩いていると、ふと目に留まるその佇まいには、どこか安心感があります。
初めて訪れる方でも入りづらさはなく、暖簾をくぐる前から穏やかな時間が流れているのを感じました。
1階カウンターと2階座敷の落ち着いた店内

店内は1階がカウンター席で5席ほど。訪れた日はすでに満席だったため、2階の座敷席へ案内していただきました。2階には4人で座れる座敷席が5つあり、ゆったりとした距離感で、落ち着いて食事ができる印象です。
常連と思われるお客様が静かに食事をしている様子からも、地域に根づいたお店であることが伝わってきました。
観光地近くでありながら、日常の延長線上にあるような空気感が心地よく感じられます。
天丼・天重を軸に、季節料理や一品も楽しめるメニュー
メニューは天丼・天重を中心とした構成ですが、それだけにとどまらず、うな重や季節限定の天ぷら、ふぐ料理なども用意されています。

えび、きす、いか、かき揚げといった天ぷらの定番をしっかり押さえつつ、季節ごとの食材を取り入れたメニューが並ぶのも印象的です。
また、日本酒や焼酎、ビールなどのアルコール類に加え、ソフトドリンクも揃っており、昼食だけでなく、ゆっくり食事を楽しみたい方にも使いやすい内容になっています。
今回は定番の天丼に加え、「いか天丼」も注文しました。
同じ天ぷらでも具材の違いによって味わいが変わる点も、楽しみのひとつです。
定番の天丼。満足感の高い一杯
具材は、えび・きす・いか・かき揚げ・ししとうと、非常に充実したラインナップです。

えびは衣が重たくなく、見た目以上に軽やかな食べ心地。
油のしつこさを感じにくく、最後まで食べやすい印象でした。
きすはふんわりとやわらかく、白身魚ならではの旨みがしっかり。
いかは厚みがあり、噛みごたえのある存在感で、食べ応えも十分です。
特に印象的だったのはかき揚げ。
具材がぎゅっと詰まっており、中には小ぶりながらもしっかりとした海老が入っていました。
一般的な桜えび中心のかき揚げとは異なり、一口ごとの満足感があります。
タレは甘辛すぎず、全体をやさしくまとめる味わい。
ご飯にほどよく染み込みながらも重くなりすぎず、最後まで飽きずに食べ進められました。
天丼と一緒に提供されるのは、サラダと漬物、味噌汁。

サラダにはドレッシングがたっぷりとかかっており、揚げ物の合間の口直しとしてちょうど良い存在です。
漬物はしょっぱすぎず、さっぱりとした味わいで、最後まで気持ちよく食事を楽しめました。
注文と同時に提供される点からも、細やかな気配りが感じられます。
いか天丼。素材の旨みを楽しめる一杯
別メニューとして注文した「いか天丼」は、丼いっぱいに盛られたいか天が印象的な一杯。

いかは肉厚でやわらかく、噛むほどに旨みが広がります。
衣はサクッと軽く、素材の味を引き立てる仕上がり。
天丼とはまた違ったシンプルさがあり、いかの美味しさを存分に楽しみたい方には特におすすめだと感じました。
稲荷町という落ち着いた街の空気の中で、変わらぬ味を丁寧に届けてくれる天三。
華やかさよりも、安心して足を運びたくなる居心地の良さが印象に残る一軒でした。
仕事の合間のランチや、少しゆっくり過ごしたい日の昼食に。
いつもの日常に、ほっとする時間を添えてくれるお店として、これからも地域に寄り添い続けていく存在なのだと感じます。
天三
住所:東京都台東区元浅草2-8-8
アクセス:東京メトロ銀座線「稲荷町駅」から徒歩約5分
TEL:03-3842-6464
営業時間:
ランチ 11:30-14:00
ディナー17:00〜20:00
定休日:日・祝





















